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龍神の子どもたち 乾ルカ(著) 祥伝社 - @Books

龍神の子どもたち

著者乾ルカ
出版社祥伝社
発売日2020年10月13日頃
サイズ単行本
価格1,760 円

新中学生の長谷部幸男は憂鬱だった。自分の集落が都市開発の余波で、地元派とニュータウン派とに分かれてしまったのだ。新興地の子は洋式便所を自慢し、地元の子は鍵っ子という存在を訝った。夏休みになると幸男ら両派の男女九人は林間学校に参加した。その晩、突然の土砂崩れが宿舎を飲み込み大人は全員死亡してしまう。集落には神の山と、天災が絶えない禁忌の山が並ぶのだが、開発派は戒めを無視してそこに建てた。呆然とする九人は必死に神の山を目指す。闇に怯え難所を越えるなか、お互いを理解し始め…。極限状態のなかで結んだ友情。そして学んだ“自分で考えて生きる”という力。次世代に語り継ぎたい、思いやりの物語。

小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・あ行

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