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緋色の真珠
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ブルーで統一された、薄暗い海底をおもわせる部屋。野衣が真珠占いをする部屋とまったく同じだ。違いは、ドレイパー描く「ウォーター・ベビー」の絵がかかっているだけ。さらなる違いは、隣の寝室のベッドに顔を剥がれた女性の死体が。しかもその死体は野衣が着る衣装とまったく同じものをまとって、まるで野衣が死んでいるようだ。事件に巻き込まれた真珠占い師にもたらされた十字架。死んでいた「もうひとりの野衣」がもっていたものだ。散りばめられた五種の宝石で囲まれ、「緋色の真珠」が嵌めこまれた十字架は、なにを意味するのか…。
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・やらわ行
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