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宋学の西遷
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著者 | 井川義次
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出版社 | 人文書院
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発売日 | 2009年12月
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サイズ | 単行本
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価格 | 8,580 円
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近代啓蒙への道
16世紀から18世紀にかけてのイエズス会士による中国思想情報は、近代ヨーロッパ理性の形成においてきわめて大きな役割をはたしていた。本書では、ルイ14世の後押しをうけた宣教師クプレ、人文主義者ノエルによる儒教文献のラテン語訳を、中国語原典と丹念に照らし合わせて実証する。実は、宋明の儒教のうちには、神の「要請」なしに理性の自律的な純粋作用が存在しうること、当時ドイツ啓蒙のリーダーであったヴォルフの理想に照応しうる理念が、先在・潜在していた。さらには彼はフリードリッヒ大王から敬意をうけ、ライプニッツとカントをつなぐ人物でもあった。中国思想に影響をうけたヴォルフの哲学は、啓蒙理性の時代の知識人に広く感染流行し、近代啓蒙のプロトタイプとなる。儒教思想のヨーロッパ受容を、厳密なテクストクリティークによって検証する労作。
人文・思想・社会 > 哲学・思想 > 東洋思想
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