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作家の日記(6) (ちくま学芸文庫)
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健康がすぐれず、また、大作「カラマゾフの兄弟」執筆のために長らく中断されていた「作家の日記」だったが、1880年8月にようやく臨時号を出すことができた。ここに掲載された「プーシキン論」は、全世界の人類を結合させようと願っていたドストエフスキーの、プーシキンに仮託した福音の書であった。この号の成功に勢いを得て、翌年からの本格的な再刊を目論んだ並々ならぬ意欲にもかかわらず、1881年1月号の最終校が届けられた翌日、ドストエフスキーは静かに息を引きとった。巻末に、アンリ・トロワイヤほか三人の「作家の日記」について論じた文章、年譜・全巻目次を付す。
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