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間主観性の現象学(2) (ちくま学芸文庫)
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フッサール現象学のメインテーマ「間主観性の現象学」第2巻。本書では、自他の身体の構成から人格的生の精神共同体の構成まで、生活世界の根底とその全体に到達しうる現象学的分析が展開される。フッサールの人格共同体の構成分析は、人間の社会生活の具体的で歴史的な全体性を呈示し、のちのハイデガーやレヴィナスなどの真の関係性を喪失している孤立した実存の限界までも克服する。人格共同体の実現に関する構成分析はまた、日本における人格概念を基軸にする社会哲学の完全な欠落をうきぼりにし、日本の生活世界に根ざした社会哲学の構築を喫緊の課題として要請するだろう。待望の本邦初訳。
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