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川端康成集 (ちくま文庫)
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片腕
日本初のノーベル文学賞に輝いた川端康成は、生涯にわたり幽暗妖美な心霊の世界に魅入られた作家であった。一高在学中の処女作「ちよ」から晩年の傑作「片腕」まで、川端美学の背後には、常に怪しの気配がある。心霊学に傾倒した若き日の抒情的佳品や、凄絶な幻視に満ちた掌篇群、戦後の妖気漂う名品まで、川端文学の源泉となった底深い霊異の世界を史上初めて総展望する、至高の恋愛怪談集成。
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