読んだ本・読みたい本を簡単登録、読書ソーシャルサービス

猫の文学館2 (ちくま文庫)

著者	和田博文
出版社	筑摩書房
発売日	2017年06月06日頃
サイズ	文庫
価格	924 円

この世界の境界を越える猫

「チビや死ぬ時はこっそりと死んでおくれよ…」。佐藤春夫は、愛猫の死に際にこうつぶやいた。愛猫ノラが昨晩帰ってこなかったと知った瞬間に号泣した内田百〓（けん）も、転居を機に痩せてきた猫の最期を見守る夏目漱石も、猫を轢いてしまった男が追いつめられてゆく様を描いた吉行淳之介も、星新一も、武田花も、何の前ぶれもなくあちら側に行ってしまった猫に、涙し、おびえ、悼み、そして書いた。日本の小説、詩、エッセイからえりすぐった、猫好きによる、猫好きのためのアンソロジー。思わずぞくっとして、ひっそり涙したくなる３５編。

文庫 > 小説・エッセイ
人文・思想・社会 > 文学 > 文学全集
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・やらわ行