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陶淵明全詩文集 (ちくま学芸文庫 トー21-1)
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農耕生活を営みながら、農村の諸風景を詩のなかに写しとる才の見事さ。“人の命はつなぎとめる根も帶もなく、さっと散ってしまう路上の塵のようなもの”と世のはかなさを詠じての余情ー。六朝時代最高の詩人・陶淵明の作品は、古来多くの人に愛されてきた。しかし、詩人はたんなる田園の人ではない。儒教的理念がかなわぬことへの憤り、人生や社会との葛藤を内に抱えた人でもあった。「閑情賦」「帰去来兮辞」「桃花源記」をはじめとする、清新で奥行きのある文学世界のすべてを、味わい深い訳文と行き届いた語釈とともにおくる。待望の新訳注書。
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