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老人ホ-ム (海外文学セレクション)
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一夜のコメディ
ありふれた老人ホームの一夜。女性五人、男性三人、計八人の老人と、そして一人の寮母。いつもどおりの夕食と、作業と、お楽しみ会と…。老人たちはそれぞれ、体力も知力もまちまちで、歩けない人もいれば、痴呆状態の人もいる。周囲の動きに関わりなく、それぞれが自分だけの世界にひきこもって過去を懐かしみ、現在を思い…あるいは何も思わず(?!)…それでも、一夜の時は共通に流れていく。寮母の声に現実に引き戻されて、八人の行動と思考はシンクロし、また離れ…。独立した九章が同時に進行するという実験的スタイルが、老いの真実を、そして人間の真実を、滑稽にあるいは残酷に浮き彫りにする。
小説・エッセイ > 外国の小説
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