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資本主義は脱物質化する
「経済成長は資源消費量を増やす」「社会が豊かになれば、自然を壊す」-人間が繁栄すればするほど、天然資源は枯渇し食糧生産は限界を迎えるという予想が、無批判に信じられてきた。だが実際には、予想と正反対のことが起きた。もはや人類と自然界のトレードオフの関係は終わった。資本主義は発展しつづけ、世界中に勢力を拡大しつづけているが、同時にテクノロジーが資源を使わない方向に進歩した。人類は多様なデジタル技術を開発し、消費の脱物質化を実現させた。デジタル技術の進歩により、物理的なモノが、デジタルのビットに取って代わられた。かつて複数機器を必要とした作業は、いまやスマホひとつで事足りる。地球から取り出す資源は減少している。人類は経済成長と資源消費量を切り離すことに成功し、経済の脱物質化へと舵を切った。このすばらしい現象について、なぜそれが可能となったのかを解き明かし、どんな可能性を秘めているのかを記していこう。テクノロジーの進歩、資本主義、市民の自覚、反応する政府ー“希望の四騎士”が揃えば人間と自然の両方が、よりよい状況となる。この先の人類が繁栄しつづける道がここにある。
科学・技術 > 工学 > 建設工学
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