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「日本の住宅」という実験 (百の知恵双書)
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風土をデザインした藤井厚二
一九二〇年代、今から八〇年以上も前にエコロジカルな実験住宅を繰り返し試行した一人の建築家がいた。その名は藤井厚二。日本の気候風土に適合した住宅とはどのような住宅か、畳と椅子の空間はどうしたら合理的に融合できるのか、日本の自然素材をこれからの住宅にいかに取り入れるか。西洋化一辺倒の時代思潮のなかにあって、藤井が追い求めた「我国固有の環境に調和し、その生活に適応すべき日本文化住宅」は、まさに現代住宅の課題として我々の前にある。藤井厚二の「日本の住宅」という実験から学ぶものは何か。
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