|
|
名水巡礼東京八十八ヵ所
|
江戸時代から飲料水の確保に苦慮してきた東京の住民たちは、数少ない名水、名井たちに真摯な信仰を寄せ、日々の暮らしの中で守り続けてきた。そして今も、湧水の脇に祀られた祠に花を供え、人知れず清掃をするお年寄りの姿や、うまい自家醸造の日本酒、気のおけない井戸水の銭湯、瓶詰めにして売れるほどの名水がある一方で、高層ビル建設や地下鉄工事による涸渇が後を絶たない。本書は、おそらく21世紀の前半には完全にその姿を消す「名水」たちへの、愛惜の念を込めた純粋な記録である。
旅行・留学・アウトドア > 旅行 人文・思想・社会 > 地理 > 地理(日本)
|
みんなの感想
登録している読者
この本を読んだ人はこんな本も読んでいます
|
|
|