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沈黙の山嶺(下) ウェイド・デイヴィス(著) 白水社 - @Books

沈黙の山嶺(下) (現代史アーカイブス・第1期)

著者ウェイド・デイヴィス / 秋元 由紀
出版社白水社
発売日2024年04月23日頃
サイズ単行本
価格3,960 円

第一次世界大戦とマロリーのエヴェレスト

英国の登山家ジョージ・マロリーは1924年6月8日、アンドリュー・アーヴィンとともにエヴェレストの山頂をめざし最終キャンプを出発したが、頂上付近で目撃されたのを最後に消息を絶った。果たしてマロリーは登頂したのかー。19世紀の植民地主義が終焉を迎え、大戦へと突き進んで甚大な被害を出した英国。その威信回復の象徴となったのがエヴェレスト初登頂の夢だった。1921〜24年の間に3回にわたって行なわれた遠征では、参加した26名の隊員のうち戦争経験者は20名にのぼる。本書は、血みどろの塹壕戦をからくも生き抜き、世界最高峰の頂をめざして命を懸けたマロリーら元兵士たちの生きざまを通して「時代」に息を吹き込んだ歴史ノンフィクションである。気鋭の人類学者である著者は、未発表の手紙や日記のほか各地に遍在する膨大な資料を渉猟し、執筆に10年をかけて彼らの死生観にまで迫る。兵士として隊員として、常に死と隣り合わせだった若者たちの「生」を描いた傑作!

人文・思想・社会 > 地理 > 地理(外国)

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