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もうひとりのぼくの殺人
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ジェフリー・ブルーノは走る列車の中で目を覚まし、そこで言いようのない恐怖感を感じた。自分が列車に乗った記憶がなかったからだった。それだけではなかった。彼のポケットには「保険外交員ジョン・ブレイク」の名刺と、同じくブレイク宛の手紙が…。自分の中にもうひとりの自分がいるのではないか、ブルーノの不安は増しはじめ、これに追い打ちをかけるように、かたわらにうち捨てられた新聞が目に入る。“ジョン・ブレイク、殺人容疑で指名手配!”その顔写真はまぎれもなくジェフリー・ブルーノ自身の顔だった。巧みなストーリー・テリングに意外な結末も申し分のない、女王ライスのつむぐミステリー・ワールド。
小説・エッセイ > 外国の小説
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