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高千穂幻想 (PHP新書)
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「国家」を背負った風景
『古事記』『日本書紀』で天孫降臨の舞台として語られる高千穂。明治維新以後、国家主義的気運の高まりの中で、「神話的空間」を実在の地名に「現実化」しようとして奔走した人々がいた。宮崎県と鹿児島県の対立、文部省の聖蹟調査、「八紘之基柱」の建設。人々は「幻想」に駆り立てられ、幻滅し、その結果、戦後の日本で、高千穂の「物語」は語られなくなった。高千穂を近代日本の象徴的風景とする視点から、人が幻想ー神話と対峙することの難しさと意味を読みとる力作評論。
新書 > その他 人文・思想・社会 > 歴史 > 日本史
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