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剣鬼、疾走す (Futaba Novels)
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著者 | 峰隆一郎
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出版社 | 双葉社
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発売日 | 1986年10月
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サイズ | 新書
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価格 | 748 円
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松軒が少しずつ剣尖を上げる。それに反して善鬼は剣尖を下げた。すでに一間、間合いに入っていた。先に動いたのは善鬼だった。下げた剣尖を逆袈裟に弾ね上げ、手首を返して斬り下げる。松軒は笑った。充分に見切っている。「うむっ」と松軒が目を剥いた。信じられないことだった。見切ったつもりなのに、おのれの腹が裂けていた。松軒は敗れた。それもあっけなく。体の中の臓腑が外へ流れ出すのがわかったー殺人剣、活人剣の狭間に蠢く剣士像を描いた書き下ろし長編時代小説!
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・ま行 新書 > 小説・エッセイ
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