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御用盗疾る 峰隆一郎(著) 双葉社 - @Books

御用盗疾る (Futaba novels)

著者峰隆一郎
出版社双葉社
発売日1989年07月01日頃
サイズ新書
価格757 円

柘植修理介事件帖

浪人は二人の女を狙っている。抜き打ちに斬るつもりだ。走っても間に合いそうにない。修理介は、帯の後に差している十手を抜いた。浪人の気を外らすことができればいい。浪人は刀を抜いた。女が、ヒェーッ、と呼ぶ。浪人が刀を振り上げようとするとろに、十手を投げた。十手は空を切ってとんだ。そのまま浪人の脇腹に突き刺さり、浪人が叫び声をあげ、体をよじった。もう一度、体を立て直し、刀を振り上げようとするところに修理介は、ようやくたどり着いた。抜いた刀を、スーッと首筋に当てた。「何者だ、わけを聞こうか」「うぬっ」と呻いた。わけは喋らない男と見た。十手が脇腹に突き刺さっている。それではすでに助からない。-風雲急を告げる幕末の江戸。次々に起こる難事件。同心・修理介が解く。

小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・ま行
新書 > 小説・エッセイ

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