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逃がし屋 (二見時代小説文庫)
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もぐら弦斎手控帳
記憶を失い、長屋の子らに手習いを教える寺子屋の師匠弦斎には、密偵としての過去があった。ある日、本所深川の「なめくじ長屋」で一人の老人が殺された。老人の息子は旧友の十兵衛。かつて自分をかばって死んだ男だ。賊の目的は、十兵衛が遺した克明な捜査日誌だった。弦斎はふたたび巨大な悪に立ち向かう覚悟を固めるのだった。
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