|
|
人生の一椀 (二見時代小説文庫)
|
小料理のどか屋人情帖1
わたしはもはや武士ではありません。思うところあった刀を捨て、包丁を選びました。刀は人を殺めます。包丁も生あるものを切りますが、正しく成仏させれば、一皿、一皿、一椀一椀の料理に変わります。その味が食べていただいた方の気持ちをほぐし、素材は生まれの変わって血となり肉となります。そして、ときにはそれが、人生の一椀になったりもするのです。
文庫 > 小説・エッセイ 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・か行
|
みんなの感想
登録している読者
この本を読んだ人はこんな本も読んでいます
|
|
|