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風は西から (二見時代小説文庫)
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小料理のどか屋人情帖 24
旅籠付き小料理のどか屋のあるじ時吉を訪ねて、京ののどか屋から若い料理人為助が修業にやって来た。折しも幕府の黒四組のかしらで、のどか屋の常連の安東満三郎から、京の凶暴な盗賊「嵐組」が江戸に向かったという噂が入った。西からの二つの風。江戸じゅうが沸き立つ両国の川開きの宵、世にも大胆不敵な一味が花火見物衆の喝采を浴びつつ屋根船で酒問屋に押し込んだ。
文庫 > 小説・エッセイ 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・か行
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