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林家木久蔵の子ども落語(その1)
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『落語』の楽しさは、私たちがふだん生活している中で、見たり、聞いたりしている、だれにでも経験のありそうな話が多いことです。そして、それを笑い話として語ることで、聞いている人の心をなんとなく、ほのぼのとさせるところが、『落語』のいちばんの魅力でもあります。本書に登場するのは、お殿様やお侍ばかりです。実際はだいぶ違うのでしょうが、『落語』に登場するお殿様やお侍は、どこか人のよい、憎めない人間ばかりです。『将棋の殿様』『そばの殿様』は、世間知らずのお殿様のために、家来たちが大変迷惑し、食中毒まで起こします。また、『初音の鼓』には、なかなか頓智のあるお殿様が出てきます。一方、お侍はどこか威張ったところがありますが、『禁酒番屋』では門番が、最後におしっこを飲まされそうになってしまうように、やはりどこか抜けたところがあるお侍として描かれていることが多いようです。これは、ふだん威張ってばかりいるお侍に対する、町の人たちのささやかな反抗なのかもしれません。
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