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裁判官と歴史家
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かつて、1960年代の末から70年代の初めにかけて、都市占拠型のゲリラ闘争を各地で果敢に展開し、組織的にも急成長を見たイタリアの新左翼ないし議会外左翼の一派に「継続闘争」というグループがある。1969年の11月、トリーノで結成。それから足かけ20年後の1988年7月のことである。その闘争を経験したレオナルド・マリーノという人物が憲兵隊駐屯所に出頭してきて、16年前の1972年5月17日にミラーノで起きた警視殺害事件は「継続闘争」グループの全国執行部による決定にもとづいて実行されたものであったと告白する。本書は,このマリーノの告白に端を発する「継続闘争」グループの元活動家たちに対する現在もなお上級審が進行中の裁判についての考察である。
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