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ハイドラの弔鐘 (ワニの本)
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長編ネオ・サスペンス
スクリーンに映し出されているのは、ジャンヌ・モローの『黒衣の花嫁』。突然の爆音が映画館に響く。咆哮をあげて750c.c.のオートバイが突入した。その場に居合わせたのは、非番の警官、滝村洋次と五代美奈代。洋次は映画館のロビーを破壊しつくしたオートバイの二人組を追う。その目の前には信じられない光景が広がる。コンテナに激突しねじ曲がったバイクの車体、それに跨がるのは人間ではなかった。ヘルメットの割れたバイザーの隙間から見えるのは、血まみれの計器類、胸部や腹部からは腸のごときスパークケーブルが突き出す。バイクのライトが人間の顔になり、にやりと笑う。何年も前に失踪した妻、陽子の顔が洋次の脳裏に浮かぶ…。気鋭の作家が書下ろす戦慄のファンタティック・ノベル。
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・あ行 新書 > 小説・エッセイ
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