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連合艦隊秘史覇龍の戦録(4) (ワニの本)
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書下ろし戦記シミュレ-ション
アリューシャン列島近海で、伊号第二二潜水艦が息をひそめる。4隻の米貨物船を撃沈せよという、連合艦隊じきじきの命令である。船団は、日米戦において中立のソビエト駆逐艦に護衛されていた。当然のこと、伊号第二二よりアメリカ船舶への攻撃は許されるが、ソ連のオプチニィ駆逐艦への手出しは厳禁となる。揚田潜艦長は、この難事に溜息を一つつき潜望鏡を覗くと、貨物船が黒煙を吐きながら航行していた。いやな予感が背筋をはしる。(GF司令部、いや大本営はこの船団がアメリカによって意図的に仕掛けられていると知ったうえで攻撃させようとしている…)「どうも面白くないな、この作戦」かたわらに立つ先任士官につぶやくと、唇を噛みしめた。
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