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ユンガー=シュミット往復書簡
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1930-1983
エルンスト・ユンガー(1895-1998)とカール・シュミット(1888-1985)は、1930年にベルリンで知り合う。二人はすでに作家として、法律家として名を成していて、当時、思想的に先鋭な、見事な文体のエッセイでもって行き詰まった状況を分析するだけでなく、保守的な、同時に革命的な意味で大きな影響を及ぼしていて、ユンガーの言葉によれば「ボイラーをたいて」いた。シュミットはワイマール体制派とされながら、ナチスに肩入れするようになり、その後「第三帝国の桂冠法学者」に昇進する。ユンガーの方は、保守革命の一方の旗頭とされながら、ナチスに距離を置き批判的な観察者として、ドイツの過ちの年代記作者となる。本書の426通の往復書簡は、伝記的・作品史的な情報源としてだけでなく、二大巨星の飽くことなき知的好奇心に映しだされた、歴史を証言する、文学的・思想的・精神史的ドキュメントである。
人文・思想・社会 > 哲学・思想 > その他
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