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純 (百年文庫 96)
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石や草ばかりを描き、世間の評判とは無縁な画家・馬鹿一。自由にして穏やか、しかし揺るぎない信念を持って、自然を賛美する武者小路実篤『馬鹿一』。白い大地に残る、生きものたちの足あと。風の音にじっと身を屈め吹雪の夜。東北の地で山林孤棲の生活を選んだ高村光太郎、晩年の名随筆『山の雪』。戦後、松江に駐屯していた英国兵と逃亡し、峨峨たる山間の民家に隠れ住んだはる子。宇野千代が実話をもとに書き下ろした愛の物語(『八重山の雪』)。ひたむきさが胸を打つ、それぞれの生き様三篇。
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