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鏡の中の迷宮 (ハーレクイン・ロマンス・ベリーベスト)
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それは、あまりにも不思議な体験だった。自分の肉親について知りたくて、パリを初めて訪れてクリスティは、今は亡き養父母がハネムーンを過ごした高級ホテルにやってきた。ホテルで、やさしかった二人をしのぶつもりだったのだ。ところが、ホテルに足を踏み入れたクリスティを迎えたのは、従業員の驚きととまどいに満ちた視線だった。なにかがおかしい。まるで、みんなが私のことを知っているみたい。その違和感は、ロビーにいた男性と目が合ったとき、決定的になった。男性はクリスティを見て愕然とし、飲み物をひっくり返したのだ。なぜあんな反応を?まったく見ず知らずの相手なのに…。クリスティはふと気づいた。もしかして、誰かと間違えられているのかもしれない。私にそっくりな誰かと…。だとしたら、それは誰ー。
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