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明日に吹く風 (ハーレクイン・プレリュード)
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写真家のフォクシーの心のなかには、レーサーの兄とともに、幼いころからあこがれる兄の同僚、ランスがいつもいた。ランスは今ではレーサーをやめ、F1カーの設計に乗り出し、兄を背後から支えるスポンサーとして、実業家の道を歩んでいる。今回、世界各地を転戦する兄の同行取材で写真を撮ることになり、フォクシーは久しぶりに味わうレース場の雰囲気を楽しみにしていた。「六年たっても君はちっとも変わってないな」聞き覚えのある声のその先に、彼女を見つめるランスの姿があった。彼も車の性能を見届けるために、このロードに参加するという。あれから六年ーフォクシーは昨日のようによみがえる、ランスへの幼い恋が終わった、悲しい日の思い出をかみしめていた。
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