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エディタ-シップ
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「エディターシップ」とは何か。これは狭義の「編集者論」とか「編集技術論」に限定される概念ではない。本書は、人がつね日頃行なっている知的活動の原理をエディターシップと名づけ、その「かくれた」機能の諸相を、文化一般の問題とかかわる地平において考察したものである。『修辞的残像』『近代読者論』以来、ユニークな着想と繊細な論理によって人間と表現の問題を持続的に追求してきた著者は、本書できわめて刺戟的な文化創造の「アート」を対象にしている。近代文化の利器たる「分析」に対するもう一つの方法、それは「切る」より「つなぐ」ことに注目し、触媒のように精神の「化合」を助けるものである。統合作用によって創造される新しい文化価値の発見を通して、明日の文化論を構想する、示唆的な力作。
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