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首をはねろ!新装
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メルヘンの中の暴力
多くの人にとって、メルヘンは楽しい子供時代の思い出であろう。たとえば有名な「いばら姫」の話ー「王子さまのキスで百年の眠りから覚めたお姫さまは、王子さまと結婚しました。めでたしめでたし。」だが、これに続く話をどれだけの人が知っているだろうか?-王子の母親は実は人喰い女だった。王子が戦場に行ってしまうと、母親は嫁とその子供たちを食べてしまおうと考える。そして料理人を呼びつけ、孫の一人を料理するように命ずる…このような残酷な場面が、メルヘンの世界にはたくさん登場する。なぜだろう?また、どんな意味があるのだろう?著者マレは、グリム童話の中のさまざまな暴力シーンを取り出して、鮮やかに読み解いていく。ここに描かれているのは、家庭、政治、国家など、現実の世界の反映であった。暴力を呼び起こし、それを阻止するものは何なのだろうか?マレは心理学者でも、精神分析家でもない。一人の教師が、毎週一度生徒たちに昔話を話して聞かせる、その過程の中からこの本は生まれた。「メルヘンは太古の現代である」とゲーテは言った。普遍的な真実、永遠に変わらない要素を、ゲーテはメルヘンのうちに認めていたのである。
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