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屍鬼の血族
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今日われわれは「屍鬼」という言葉を冠する二冊の書物を知っている。ソーマデーヴァ『屍鬼二十五話』と、小野不由美『屍鬼』である。かたや、十一世紀インド有数の詩人の手になる伝奇物語集。こなた、当代きってのストーリーテラーの手になるホラー・ジャパネスク巨編。そして、西洋のヴァンパイア伝説とはおのずと趣きを異にする「東邦吸血鬼譚」一千年の歴史は、遠く古代ヒマラヤ山中に淵源する『屍鬼二十五話』に始まり、二十世紀末極東の『屍鬼』に及ぶ…といっても過言ではないのである。以て、本書を『屍鬼の血族』と命名する次第。
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・は行 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・あ行
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