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『三玉挑事抄』注釈 (研究叢書 506)
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中世歌人の古典の教養と近世国学の研究方法が窺い知れる重要資料。『三玉挑事抄』は、国学者野村尚房が『三玉集』(冷泉政為の『碧玉集』、後柏原天皇の『柏玉集』、三条西実隆の『雪玉集』)から和漢の故事を典拠とする和歌七五〇首を選び、その出典を挙げたもので、享保八年(一七二三)に刊行された。『三玉集』は江戸時代の歌壇で重視され、詠作の手本とされていた。しかし、日本と中国の古典や経典を踏まえて詠まれた和歌は、出典を知らないと正しく解釈できず、その要望を受けて作成されたのが本作品である。本書は『三玉挑事抄』の和歌とその出典、編者の跋文には全訳注を施し、序文・跋文・作者伝・引用書目・刊記を翻刻。解説、出典書名の索引(典籍の説明付き)、和歌初句索引を付す。
人文・思想・社会 > 文学 > 詩歌・俳諧
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