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斗宿星 (ハルキ文庫)
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田釐子・成子伝
紀元前五〇〇年、南方では、呉越と楚の勢力が均衡し、中原では、晋を中心に宋、陳、魯などが、権謀術数の前哨戦を繰り返す時代。それは、孔子ら儒者が新興宗教さながらに諸国を巡り歩く時代でもあった。春秋五覇として台頭した斉の桓侯・姜小白の末裔が、その勢いを失いつつあった時、斉の中で、貧農たちを救い善政を敷く、大夫の名が噂される。その大夫こそが、のちに下剋上の戦国を制し、田氏斉を築くことになる田乞、田常、後世に田釐子、田成子と呼ばれる父子だったー。気鋭が描く長篇歴史小説。
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・た行 文庫 > 小説・エッセイ
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