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雛のころ 小間もの丸藤看板姉妹(四) (時代小説文庫)
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初午のころ。小間物商「丸藤」では主の藤兵衛が、当代一の根付を望む好事家の相手をしていた。総領娘の里久は、客の話を粘り強く聞く父に感服しきりだ。そんな娘に父は、若き日に根付が原因で喧嘩別れした友との苦い思い出を打ち明ける。二十年ごしのいさかいを取り持とうとする里久。雛の節句のころには、茶道をよくする得意客のあしらいに失敗し、妹・桃が通うお茶の師匠のもとに渋々見学に行くこととなった。正座が苦手で、これまでお茶の稽古には嫌な思い出しかなかったが…。人情に厚い姉・里久と小町娘の妹・桃。仲の良い看板姉妹の物語、第四作。
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