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闘いの軌跡
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小児がんによる子どもの喪失と母親の成長
従来、闘病体験や悲嘆過程は家族にとってネガティブな体験で、「立ち直る」あるいは「元の状態に戻る」プロセスが研究の対象とされることが多かった。しかし、子どもを小児がんで亡くした母親たちへの聞き取り調査を続ける中で、著者はネガティブな側面だけに注目するのでは母親たちの経験全体を描き出したことにはならないのではないかと考えるようになった。本書では、母親たちが闘病体験や悲嘆過程の中で起こってくる困難な状況に対処するありさまを一つひとつ丹念に取り上げ、母親の内面で何が起こっているのか、それがどのように変化して状況が変わってくるのかが検討されている。また、著者がこの研究の結果をもとにして、1996年から行なっている短期集中型サポートグループの方法が具体的に紹介されている。
医学・薬学・看護学・歯科学 > 臨床医学専門科別 > 小児科学
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