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重障児の現象学
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孤立した生から真の人間関係ヘ
私たちは、どうすれば重度の知的障害を蒙っている人たちを理解することができるのだろうか、また、どうすれば彼らに寄り添うかたちで対話を生きることができるのだろうか。本書は、日本とドイツの研究者が共同して、現象学的方法にもとづいて丹念にとり組んだ障害児教育研究の成果である。第1部=理論編:重障児の現象学をめざして、第2部=事例研究:重障児との教育実践をめざして、という構成をとっているが、ここで展開される内容は、重障児に限られたことではなく、どのような人間関係にあってもあてはまることである。つまり、個々の重障児の間にも、重障児とわれわれの間にも、その存在の唯一性において根源的な違いがあり、この他者の実存を認めることによって、はじめてかけがえのない一人ひとりの人間への尊厳が育まれる、ということがメッセージとして示されている。
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