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パウロの弁護人
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舞台は紀元後61年のローマ。ストア哲学を信奉する若き法律家エラスムスは、友人のユダヤ教徒からある男の弁護を依頼される。その人物は、エルサレム神殿を異教徒に開放した廉で移送されてきたパウロという「キリスト信奉者」であった。受任を逡巡するエラスムスであったが、恋心を抱くユダヤ人女性ハンナの勧めもあって、遂にパウロとの接見を果たす。しかし、その先に垂れ込める暗雲とは…?キリスト教最大の伝道者の実像を原史料に基づいて再構築し、その卓越した神学と生涯を描き出した著者渾身の思想小説。新約聖書学の碩学が「遺言」として贈るパウロ研究の結実!
小説・エッセイ > 外国の小説
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