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自由なき世界 上 ティモシー・スナイダー(著) 慶應義塾大学出版会 - @Books

自由なき世界 上

著者ティモシー・スナイダー / 池田 年穂
出版社慶應義塾大学出版会
発売日2020年03月14日頃
サイズ単行本
価格2,750 円

フェイクデモクラシーと新たなファシズム

ロシアはなぜクリミアに侵攻したのかー。20世紀末、ソ連が崩壊し、冷戦が終結したのに伴い、自由民主主義の勝利が確定したかに思われた。一部の識者は、平穏でグローバライズされた未来を確信し、「歴史の終焉」を専言した。だが、そう信じたのは見当違いだった。2000年にロシアの大統領となったプーチンは、オリガルヒ(新興財閥)とファシズムを混交させた新たな権威主義体制を構築し、ロシアに新たなファシズムが現れたのである。法の支配を無効化し、民主主義を混乱に陥れ、歴史を葬り去るプーチンの「永遠の政治」は、やがて、純潔無垢なるロシアの復活を唱え、EUの破壊を画策し、遂にはウクライナの混乱に乗じてクリミアを併合する。プーチンの思想に鋭くメスを入れ、右傾化する世界の実態を捉える世界的な話題作。

人文・思想・社会 > 政治

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