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同一性と個体
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種別概念に基づく統一理論に向けて
猫のティブルスは、尻尾を失ったとしても「ティブルス」なのだろうかー。「同一性」は哲学において最も基本的かつ重要な概念の一つである。本書は、その概念を統一的な視点から解明する。まず、同一性関係は形而上学的にどのように特徴づけられるかを分析し、「同一である」という表現や同一性言明を、意味論的な観点から説明する。そして、私たちが日常的な事物に対して行なう認知的な同定・個別化を、認識論や心の哲学、あるいは知覚の哲学の観点からどのように理解すべきであるかを検討する。本書は、種別概念に基づいた一つの統一理論を提出することで、このような困難な問いに答えようとする野心的な一冊である。
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