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妖月の航海 井上雅彦(著) 勁文社 - @Books

妖月の航海 (ケイブンシャノベルス)

著者井上雅彦
出版社勁文社
発売日1992年11月
サイズ新書
価格832 円

王朝アラベスク綺譚

時は九世紀後半、王朝華やかなりし平安の都に、どれほど困難な航海も恐れず、いかなる珍物・綺物もたちどころに持ち帰ると評判の若き船長がいた。彼の名は真破。唐からの帰途、海賊に襲われ魔海に投げ出されたシンバは、ようやく泳ぎついた異国の漂流船で、奇妙な体験をした。隠し部屋に置かれた酒を飲んだとたん、脳裏に浮かびあがる見たこともない記憶。心に語りかけてくる見知らぬ男の声。「平和の都を守れ…」繰り返されるその言葉の意味とは?新たな力を手に入れたシンバを、魍魎跋扈する平安京で、満月に浮かぶ南海の孤島で、妖魔の群れが待ち受ける。陰陽師、密教僧、呪術師入れ乱れる絢爛たる幻妖絵巻を、鬼才・井上雅彦が渾身の筆で書き下ろす海洋伝奇時代劇。

小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・あ行
新書 > 小説・エッセイ

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