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停電の夜に (講談社英語文庫)
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5日間だけ午後8時から1時間の停電になるという。夫は思った、「いやでも一緒の夕食になるだろう」。ローソクの炎の中で、妻のショーバが言った。「暗い中で言いっこするのよ。いままで黙っていたことを」(「停電の夜に」)。カパーシーは、平日は患者の言うことを医者に通訳をしているが、金曜日と土曜日は外国の観光客の案内をしている。アメリカからやってきた若いダスー家の夫人はカパーシーに思いがけない告白をした(「病気の通訳」)。女性の微妙な気持ちが見事に描き出された、味わい深い短編集。
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