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森鴎外現代小品集 森鴎外(著) 晃洋書房 - @Books

森鴎外現代小品集

著者森鴎外 / 瀧本和成
出版社晃洋書房
発売日2004年05月
サイズ単行本
価格3,080 円

森林太郎は一九一〇(明治四三)年一〇月に『現代小品』(弘学館書店発行、大倉書店発売)と題した翻訳作品集を刊行している。この中にはWilhelm Schmidt-Bonnの「鴉」(Raben)やRainer Maria Rilkeの「白」(Weisses Gl¨uck)など九篇が収められている。これらの作品を紹介した「広告文」には“現代小品”を「造形芸術の趣味を文学に応用するを以て著れたる」短編と称している。“現代小品”の芸術性に着目し、強調したところにこの短篇集の特質が表されており、「近代文学の奇観たる」斬新で多様な表現形態が示されていて興味深い。それは、詩的言語からくるリズムや象徴性、暗示性として表現され、また一方で散文のもつ物語性、神話性へと連なる構造によって結晶化された芸術空間だといえる。ここに収録した作品は、それら詩的散文の特徴を有した“現代小品”として創作された珠玉集である。

小説・エッセイ > エッセイ > エッセイ

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