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半四郎 艶情斬り 色侍の豪剣(第2巻) (コスミック時代文庫)
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本所松坂町の質屋の離れに住まう一人の隠居侍。絹川半四郎を名乗るこの男、四十男にしか見えない風貌と粋な出で立ちで、いまだ色恋沙汰のさめやらぬ色惚け侍であった。だが、もう一つの顔があった。剣術指南役を務める半四郎は、なにを隠そう、北町奉行の遠山左衛門尉より斬捨御免状を下された“影目付”として暗躍していたのである。そんな半四郎に、生まれ故郷・遠州相良に赴いてほしいとの、奉行の命が下った。どうやら藩領の遠州灘に抜け荷騒動の種があり、未曽有の国難になるかもしれないというのだ。国の根幹を揺るがす悪だくみは決して許さぬー!闇の真相を探りながら、齢五十三の剣豪が、念流奥許皆伝の衰えぬ太刀筋で多勢の敵に立ち向かう!!
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