|
|
ある大家族の歴史
|
アメリカ市民の社会史
レッドフォード家の7代記である本書は、それぞれ約百歳の夫妻が語った一族の歴史であるところに特色がある。夫妻にとって歴史とは自分たちの身の上に起こった具体的な事実であり、先祖と子孫が等しく登場するひと続きの物語である。歴史は過去と現在を結びつけ、遠くのものを近くに引き寄せる。そこでは無名の人々が大きな存在となり、ありふれた場所が特別の意味を持ち、平凡な事柄が重要となる。レッドフォード家の歴史は、アメリカ市民の体験の縮図と言えよう。著者はアメリカの草の根と言うべきこの典型的な家族の閲歴をたどることによって、アメリカ人が一つの国民として歩んできた道を浮きぼりにしている。
小説・エッセイ > ノンフィクション > ノンフィクション(外国) 人文・思想・社会 > ノンフィクション > ノンフィクション(外国)
|
みんなの感想
登録している読者
この本を読んだ人はこんな本も読んでいます
|
|
|