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狂気のやすらぎ
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「わたし」は重度のカタトニー(緊張型分裂症)患者。全身の運動機能が冒され、意識はきわめて鮮明だが、それを人に伝えることも、表情に表わすこともできない。何年もの間、同じ精神病院に入れられ、積極的な治療も施されないまま、まどろむように均質的な日々をおくっていた。ところがある日、ひとりの女性の訪問が、心地よい平安を破ったのである…。イギリス文学界に登場した大型新人の処女小説。ホイットブレッド文学賞、1988年ブック・オブ・ザ・イヤー。この世界の無意味と無気味とを淡々と視つづける穏やかにして清明なる精神病者の独白。
小説・エッセイ > 外国の小説
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