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ある英国人作家の偽りと沈黙
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伝記作家マーク・ラミングは、20世紀前半に活躍した作家ギルバート・ストロングの伝記執筆にとりくんでいる。ストロングについてはだれよりも知り尽くしているつもりだったが、存命の知人たちの証言はさまざまに食いちがい、その生涯には何の手掛かりもない沈黙の部分があった。ストロングの実像はとらえどころがなく、マークの目には、彼が真実を隠蔽しようとあらかじめ仕組んでいたかに見えてくる。そして、ふとした偶然から、マークは、ストロングがひた隠しにしていた事実、彼の意外な側面を知って、衝撃を受ける。個性的な登場人物を生き生きと描き、歴史が語らない人間の真実を浮き彫りにしてゆく、魅力あふれる作品。
小説・エッセイ > 外国の小説
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