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米英にとっての太平洋戦争(上巻)
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真珠湾奇襲の報せを受けたチャーチルは、「これで勝った」と安堵した。蒋介石もまた同様だった。アジアの紛争にアメリカを引き込んだ時点で、日本との戦いの結末はすでに見えたのである。問題は早くも「戦後」の体制へと向かいはじめる。誰が戦後世界において覇権をかち得るのか。そして植民地帝国の将来はどうなるのかー連合軍として眼前の対日戦に臨む米英そして中国は、一応は同盟関係にありながらも、水面下では戦後世界を見据えたもうひとつの闘いを繰り広げていたのである。広範な資料を編み上げてこの巨大な戦争の全体像を描き出すと同時に、書簡や日記などに現れた肉声を通じて、ローズヴェルトやチャーチル、蒋介石ら各国首脳の生々しい人間像にも迫る。米バンクロフト賞を受賞した太平洋戦争研究の最重要書である。
人文・思想・社会 > 歴史 > 日本史
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