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修道士マウロの地図
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十六世紀、ヴェネツィアー商人、船乗り、異国の使節たちが運んでくる奇々怪々な物語に一人の修道士がじっと耳を傾けている。その名はフラ・マウロ。心のうちに夢想と観想とを繰り広げながら、彼は世界中の人びとの営みや思惑のすべてを取り込んだ、壮大な世界地図をつくろうとしていた。謎めいた迷路のような情報源をもとに地図を完成させたとき、この孤独なルネッサンス人が見出した「世界」とは…。人間精神が大きく開花しようとしていた時代に、事実とは何か、私とは誰かを問い続けた修道士の魂の変容と遍歴を描く、歴史哲学ミステリー。
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