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掌の中の無限
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チベット仏教と現代科学が出会う時
現象世界がかりそめのものであり、固有の実体をもたないことについては、仏教哲学の説くところと現代物理学者の大半が考えているところは一致しているらしいと、これまで言われてきた。しかし、それについての深い議論は聞いたことがない。ここに幸運にも、分子生物学の道からチベットの高僧の下での修行へと転身したフランス人僧侶と、ベトナム出身で仏教の伝統の下に育ったアメリカ人天体物理学者の間に、その議論が互いの納得のいくまで繰り広げられる機会が生まれた。たがいに相手の言い分に誠実に耳を傾け、問題の本質を突き止めようとする態度から、自然に「人はどう生きるべきか」という問いへの道筋が現れてくる。一粒の砂に宇宙を見よ。人間の未来をひらく僧侶と科学者の最高の対話。
人文・思想・社会 > 宗教・倫理 > 仏教
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