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危険な「美学」
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「美」、あるいはそれを感じること自体に潜む危険を解き明かした一冊。高村光太郎の詩「必死の時」やジブリ映画「風立ちぬ」を例に、人を幻惑し、判断をくるわせてしまう「美」の危険性を指摘。さらにトーマス・マンの『魔の山』で描写された結核患者や戦時中の「散華」をとりあげ、「美」を感じようとする人間の感性が負を正に反転させてしまう驚くべき作用についても論じる。
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